どもども、マーカスです。
突然ですが、米国株をやっているとADRってよく聞くけど皆さんご存知ですか?
マーカスの保有株ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)もADR銘柄です。
税金がちょこっとお得とか聞くけど、実際よくわかっていなかったので調べてみました。
そこには知らないだけで明らかにもったいないADRのメリットが隠されていました。
マーカスと同じように知ったかぶってた人はぜひ一緒に勉強しましょう!
企業が市場から資金調達をする際は、自国内の市場で株式上場することが普通です。自国内のルールに従って株式を上場し、例えば日本企業なら東証などで、資金を調達することになります。しかし海外で資金調達する際には国ごとにルールが異なることがあり、単純に上場することが難しくなります。
そんな時、国際市場では預託証券(DR:Depositary Receipt)というシステムがあります。銀行が持っている株式を裏付けにして現地銀行で株式の代わりとなる証券を発行し、株式のように扱うことができるようにすることで海外での資金調達をしやすくする仕組みのことです。
この預託証券のうち、アメリカ市場で発行されるものがADR(米国預託証券)となるわけです。このほかにもEDR(欧州預託証券)、GDR(グローバル預託証券)なるものがあるそうですが、マーカスはこれまで聞いたこともなかったので、とりあえずもっとも有名なADRだけちゃんと覚えておけば問題なさそうですね。
実際にはADRは株式とは異なるようですが、配当や売買益といった経済的権利を持った有価証券ではあるので、そういった意味では株式を保有することと同じと言えます。
ADRのAはAmericaのA
株式とほぼ同じと考えてOK!
実は米国株の中でとても有利な条件があるからなのです。
<メリット>
該当銘柄:イギリス株ADR、オーストラリアADR、インドADR、ブラジルADR
シンガポール株ADR、香港株ADR
<デメリット>
通常の米国株では、下記のとおり配当金に2重で課税されることになります。
①米国内での配当への課税(税率10%)
②日本での配当への源泉徴収(税率20.315%)
実際の受取配当金 = 支払い配当金×0.9(米国課税分:10%)×0.79685(日本課税分:20.315%)
ってことで結局は支払い配当金の71.7%としか手元に残らないのです。悲しい
でもこれADRとNISAを組み合わせることで、配当課税が0になります。
①米国内での配当への課税(税率10%)==========>ADR銘柄だから0!
②日本での配当への源泉徴収(税率20.315%)=====>NISA利用だから0!
ADRとNISAで配当金への課税がなんと0
海外銘柄の旨味をとことん享受できる!
税金も考慮してしっかりと作戦を立てれば、こんなに心強いことはありません。
配当性向の高い銘柄、増配が期待できる銘柄などありますが、NISAの運用期間が5年だということも考え、配当源泉税0で最大限の利益を狙うのであればやはり高配当株が狙い目になります。
知らないということは恐ろしい....今まで検討できていなかったのが恥ずかしいです
※株価、配当利回りは2019.6.14現在のBloombergデータから引用
①National Grid Plc(NGG)
株価 :52.55USD
配当利回り:9.93%
セクター :Utilities
ADR :イギリスADR
②British American Tabacco(BTI)
株価 :36.32USD
配当利回り:6.76%
セクター :Tabacco
ADR :イギリスADR
③Westpac Banking Corporation(WBK)
株価 :19.25USD
配当利回り:6.75%
セクター :Financials
ADR :オーストラリアADR
④Vodafone Group Plc(VOD)
株価 :16.00USD
配当利回り:6.19%
セクター :Communications
ADR :イギリスADR
⑤HSBC holding(HBC)
株価 :40.77USD
配当利回り:6.15%
セクター :Financials
ADR :イギリスADR
利回り6%以上の銘柄がこんなに
ぜひ次回はADR銘柄を購入したいです!
ADRについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
マーカスはつみたてNISAをりようしているので、一般NISAで配当源泉税0にすることは難しい状況ですが、それでも米国源泉税0の効果の大きさに震えております。
今回紹介した以外にも隠れた銘柄があるかもしれませんし、今後の株価が動くことで配当利回りが良くなる銘柄が現れるかもしれません。米国株をやっていくうえで有利な条件であることは間違いないので引き続き購入候補としてみていきます。
<<最近の購入銘柄検討記事が気になった人は、以下をお読みください。>>
「【米国株投資】S&P500組み入れ銘柄から次の購入銘柄を検討してみた。リスクを取らない選択。」
「【米国株】チェックしている高配当銘柄から次の購入候補を検討してみた。」
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突然ですが、米国株をやっているとADRってよく聞くけど皆さんご存知ですか?
マーカスの保有株ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)もADR銘柄です。
税金がちょこっとお得とか聞くけど、実際よくわかっていなかったので調べてみました。
そこには知らないだけで明らかにもったいないADRのメリットが隠されていました。
マーカスと同じように知ったかぶってた人はぜひ一緒に勉強しましょう!
1.ADRってよく聞くけど実際なんなの?
ずばりADRとはAmerican Depositary Receiptの頭文字をとったものです。企業が市場から資金調達をする際は、自国内の市場で株式上場することが普通です。自国内のルールに従って株式を上場し、例えば日本企業なら東証などで、資金を調達することになります。しかし海外で資金調達する際には国ごとにルールが異なることがあり、単純に上場することが難しくなります。
そんな時、国際市場では預託証券(DR:Depositary Receipt)というシステムがあります。銀行が持っている株式を裏付けにして現地銀行で株式の代わりとなる証券を発行し、株式のように扱うことができるようにすることで海外での資金調達をしやすくする仕組みのことです。
この預託証券のうち、アメリカ市場で発行されるものがADR(米国預託証券)となるわけです。このほかにもEDR(欧州預託証券)、GDR(グローバル預託証券)なるものがあるそうですが、マーカスはこれまで聞いたこともなかったので、とりあえずもっとも有名なADRだけちゃんと覚えておけば問題なさそうですね。
実際にはADRは株式とは異なるようですが、配当や売買益といった経済的権利を持った有価証券ではあるので、そういった意味では株式を保有することと同じと言えます。
ADRのAはAmericaのA


2.ADRのメリット・デメリット
ではなぜADR銘柄がおすすめできるのでしょうか?実は米国株の中でとても有利な条件があるからなのです。
<メリット>
- 配当に現地の源泉税が適用されない銘柄がある。通常の米国株は10%の源泉税がかかる。
該当銘柄:イギリス株ADR、オーストラリアADR、インドADR、ブラジルADR
シンガポール株ADR、香港株ADR
<デメリット>
- 管理手数料がかかる。
普通の株式とは異なるので管理手数料がかかることは理解できます。
ただ、これが銘柄によってまちまちであることが一つ問題です。
マーカスの調べでは、だいたい配当金の1%程度となるようですが、
詳細は各自で調べてくださいね。
手数料よりも税金がかからないメリットの方が大きすぎる
ただ、これが銘柄によってまちまちであることが一つ問題です。
マーカスの調べでは、だいたい配当金の1%程度となるようですが、
詳細は各自で調べてくださいね。
手数料よりも税金がかからないメリットの方が大きすぎる

3.NISAとの相性が抜群にいいって本当?
結論から言うと、本当です。だって配当に係る税金が0になるのですから。通常の米国株では、下記のとおり配当金に2重で課税されることになります。
①米国内での配当への課税(税率10%)
②日本での配当への源泉徴収(税率20.315%)
実際の受取配当金 = 支払い配当金×0.9(米国課税分:10%)×0.79685(日本課税分:20.315%)
ってことで結局は支払い配当金の71.7%としか手元に残らないのです。悲しい

でもこれADRとNISAを組み合わせることで、配当課税が0になります。
①米国内での配当への課税(税率10%)==========>ADR銘柄だから0!
②日本での配当への源泉徴収(税率20.315%)=====>NISA利用だから0!
ADRとNISAで配当金への課税がなんと0


4.配当狙いのインカム派投資家こそ利用すべし!
冒頭で「税金がちょこっとお得」とか言ってましたが、ちょこっとどころじゃないですね。税金も考慮してしっかりと作戦を立てれば、こんなに心強いことはありません。
配当性向の高い銘柄、増配が期待できる銘柄などありますが、NISAの運用期間が5年だということも考え、配当源泉税0で最大限の利益を狙うのであればやはり高配当株が狙い目になります。
知らないということは恐ろしい....今まで検討できていなかったのが恥ずかしいです

5.おすすめのADR銘柄紹介!
最後に、配当利回りに着目しておすすめのADR銘柄を紹介します。※株価、配当利回りは2019.6.14現在のBloombergデータから引用
①National Grid Plc(NGG)
株価 :52.55USD
配当利回り:9.93%
セクター :Utilities
ADR :イギリスADR
②British American Tabacco(BTI)
株価 :36.32USD
配当利回り:6.76%
セクター :Tabacco
ADR :イギリスADR
③Westpac Banking Corporation(WBK)
株価 :19.25USD
配当利回り:6.75%
セクター :Financials
ADR :オーストラリアADR
④Vodafone Group Plc(VOD)
株価 :16.00USD
配当利回り:6.19%
セクター :Communications
ADR :イギリスADR
⑤HSBC holding(HBC)
株価 :40.77USD
配当利回り:6.15%
セクター :Financials
ADR :イギリスADR
利回り6%以上の銘柄がこんなに

ADRについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
マーカスはつみたてNISAをりようしているので、一般NISAで配当源泉税0にすることは難しい状況ですが、それでも米国源泉税0の効果の大きさに震えております。
今回紹介した以外にも隠れた銘柄があるかもしれませんし、今後の株価が動くことで配当利回りが良くなる銘柄が現れるかもしれません。米国株をやっていくうえで有利な条件であることは間違いないので引き続き購入候補としてみていきます。
<<最近の購入銘柄検討記事が気になった人は、以下をお読みください。>>
「【米国株投資】S&P500組み入れ銘柄から次の購入銘柄を検討してみた。リスクを取らない選択。」
「【米国株】チェックしている高配当銘柄から次の購入候補を検討してみた。」
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