今日は米国株テーマ別分析第3弾として
  「素材」に焦点を当てていきます。

素材株企業が扱うものは、基本的に消費者が直接購入するものではないため、一般人からは少し距離があるイメージがあります。このセクターには、鉱物と鉱物に関連する製造業、建設資材、ガラス、紙、化学、金属などが含まれています。建設業が含まれていることからもわかる通り、景気に左右されやすい業種と言えます。

景気がよくなると住宅や箱物などの需要が活発になり、建設資材として素材・材料の消費も大きくなることは容易に想像できると思います。その反対に、景気が悪化すると素材・材料の消費も落ち込み、業績が悪くなる傾向はあります。また原料や資源価格に影響を受けやすいことも含めて考えていく必要があります。

素材株の中にも高配当株や割安と思われる株がありましたので紹介していきます。

<<以前の【米国株 業種別分析】の紹介>>


1. Dow Inc(DOW)

<企業情報>
  • 創業年:1897年
  • ミシガン州
  • 代表者:James R Fitterling "Jim"(CEO)
  • 同業種内時価総額順位: 1位
  • 同業種内売上高順位 : 1位
  • S&P格付け: -
もともとは世界最大級の総合化学品メーカーのダウ・デュポン(DWDP)だったが、
2019年4月ころに分社化され、特殊化学のデュポン・ドゥ・ヌムール(DD)と
農業関連のコルテバ(CTVA)、そして素材科学のこのダウ・インク(DOW)に分かれた。
分社化後も業種内売上は1位となっており、素材セクターのベンチマークといえる銘柄です。

<株価-指標情報>2019年7月18日付け
  • 株価   : 51.67 USD
  • 配当金  :   2.80 USD
  • 配当利回り:   5.42 %
  • PER   :    8.56 倍 (2018年12月)
  • PBR   :    1.44 倍 (2018年12月)
  • ROE   :            ー (2018年12月)
分社化後から株主還元に舵をとっており、配当性向は70%となっております。
そのため4月頃までは株価が上昇傾向でしたが、5月以降はもどっており
47USDから53USDの間で推移しているようです。

47USDを割ってくると配当利回りは6%まであがるので、
その水準での購入を検討してみてはいかがでしょうか。
注目が集まっていない分、仕込み時とみてもいいかもしれません。

20190718DOW


2. Freeport-McMoRan Inc.(FCX)

<企業情報>
  • 創業年:1987年
  • アリゾナ州
  • 代表者:Richard Adkerson(Vice Chairman, President & CEO)
  • 同業種内時価総額順位:  11位
  • 同業種内売上高順位 : 5位
  • S&P格付け: BB
鉱物資源の採掘・製錬を得意とする世界大手の鉱山資源会社です。
インドネシアを柱に、米国、南米で生産をしています。
銅とモリブデンで世界1位の売り上げを誇る。

<株価-指標情報>2019年6月14日付け
  • 株価   : 11.08 USD
  • 配当金  :   0.20 USD
  • 配当利回り:   1.80 %
  • PER   :    6.48 倍 (2018年12月)
  • PBR   :    1.64 倍 (2018年12月)
  • ROE   :    28.02 % (2018年12月)

2015年ころに業績が大きく悪化した影響(赤字)で、
84%の大幅な減配を行っており、その後増配はありません。
株価も2015年に30-40USDの水準から10USDまで下がっており、
その後は大きな変化がないように見受けられます。

2017、2018年は黒字となり、業績は順調な回復傾向にありますが、
2019、2020年の業績予測は下がる見込みで、インパクトがありません。
増配できるかと考えると、まだ少し時間がかかりそうな気がします。

20190718FCX



3. LyondellBasell Industries N.V.(LYB)

<企業情報>
  • 創業年:2005年
  • イギリス
  • 代表者:Bhavesh Patel(Chairman & CEO)
  • 同業種内時価総額順位: 5位
  • 同業種内売上高順位 : 2位
  • S&P格付け: BBB+
化学素材ポリプロピレンで世界1位。
2007年にオランダのバセルが米国のライオンデルを買収し誕生した。
2009年に一度破産しているが再建し、2010年に再上場を果たしている。
プラスチック大手の米国A.シュルマンを買収しており、
プラスチックリサイクル事業も開始している。

<株価-指標情報>2019年6月14日付け
  • 株価   : 85.94 USD
  • 配当金  :   4.20 USD
  • 配当利回り:   4.89 %
  • PER   :    7.10 倍 (2018年12月)
  • PBR   :    3.14 倍 (2018年12月)
  • ROE   :  48.88 % (2018年12月)
上場2年後の2012年から連続増配7年を継続中。
配当利回りも4.89%と悪くない中で、配当性向が36%と抑えられており、
今回注目してみました。

2015年から利益が伸び悩んでおり、株価もここ5年で最低の水準にいますが、
まだまだ増配が見込めることから、購入候補の1つに上げてみてはいかがでしょうか。

20190718LYB

4. International Paper Company(IP)

<企業情報>
  • 創業年:1898年
  • テネシー州
  • 代表者:Mark Sutton(Chairman & CEO)
  • 同業種内時価総額順位: 9位
  • 同業種内売上高順位 : 3位
  • S&P格付け: BBB
世界最大の製紙会社。世界24か国に拠点があり、
北米シェア3割のダンボールなど産業用梱包紙が収益の中心。

<株価-指標情報>2019年6月14日付け
  • 株価   : 42.29 USD
  • 配当金  :   2.00 USD
  • 配当利回り:   4.73 %
  • PER   :  10.75 倍 (2018年12月)
  • PBR   :    2.30 倍 (2018年12月)
  • ROE   :  23.47 % (2018年12月)
こちらも連続増配7年目となっています。
また配当利回り4.73%に対して配当性向38%と抑えられていることから注目しました。
また2017、2018年と損益も良化しており、40USDを押し目にして
ここから挽回するのではないかと期待している銘柄です。

20190718IP

5. WestRock Company(WRK)

<企業情報>
  • 創業年:-
  • ジョージア州
  • 代表者:Steven Voorhees(CEO, President & Director)
  • 同業種内時価総額順位: 16位
  • 同業種内売上高順位 : 7位
  • S&P格付け: BBB
世界最大級の梱包材メーカー。
2015年にロックテンとミードウェストベーコが合併し誕生した。
板材から飲料用段ボール、日用品の容器まで製造している。

<株価-指標情報>2019年6月14日付け
  • 株価   : 35.13 USD
  • 配当金  :   1.82 USD
  • 配当利回り:   5.15 %
  • PER   :  13.31 倍 (2018年12月)
  • PBR   :    0.78 倍 (2018年12月)
  • ROE   :    6.33 % (2018年12月)
配当利回りは5%を超えています。配当性向は44.8%。
連続増配も3年続いています。
長期投資を考えると前の2銘柄の方が向いていると考えますので、
紹介しておいてなんですが、マーカスの購入候補には入りません。

ただ直近1年の損益が良かったので株価の低迷している今こそ仕込んでおくと
ここからグイ―っと株価が回復するかもしれませんね。
なまじ2018年が良かったからこそ、次はギャンブル的要素が大きいです。

20190718WRK

今回の紹介銘柄、いかがだったでしょうか。
冒頭で触れたとおり、やはりあまり聞いたことのない企業が多い、
というかマーカスは一つもしりませんでした。はい。
同じく景気の影響を受けやすい資本財株に比べて、配当利回りが大きいと感じた半面、
連続増配株があまりにも少ないのも気になってしまいました。

10銘柄以上でポートフォリオを組む分には、組み入れを検討したいですが、
これから米国株をはじめるよーって初心者投資家は
優先するべきでないセクターなのかもしれませんね。

投資においては自己責任にてお願いいたします。
ではではノシ!

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